だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

10年前のノートパソコンに、Windows11をインストールした結果。

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非常にくやしかったのである。これほどくやしかったのは、知り合いが小説の新人賞をとって以来だ。

きっかけは、テレビでWindows11のCMを見たことである。「ほお、ながらくWindows10を使っていたが、いよいよ新OSが登場か」とちょっとウキウキした。テレビ画面には、青い布を折りたたんでバラのように見せた画像がうつっている。おお、美しいではないか。新しいOSにふさわしい。

無料なんだそうで、さっそくありがたやありがたやとインストールしようとした。ビル・ゲイツさんありがとう。

そしたら、あなた。「お前がつこてるようなポンコツパソコンに入るわけがないやろが」と罵倒されたのである。「第4世代のCore i5やて? アホか。江戸時代のパソコンなんか持ってくんなやっ。さっさといにさらせっ」

もう、くやしいのなんの。

どうやらWindows11を導入するハードルは、けっこう高いようなのだ。CPUは第8世代以降だし、TPM2.0などいくつか足りないものがあるらしい。私の愛機ThinkPad L540は、あっけなくはじかれてしまったのである。下級パソコン民の悲哀なのだ。

くらあ、ビル・ゲイツ。大金持ちやからと貧乏人をバカにしくさって。お前なあ、もし大阪の玉造5丁目金玉通りに来ることがあったら、覚悟しとけよなどと恨み言を吐いたのだが、よく考えるとマイクロソフト帝国の会長はすでに別の人が就任していた。しかし、「くらあ、つるっぱげのサティア・ナデラ」ではまるで悪役らしさがない。やはりマイクロソフト帝国の会長はビル・ゲイツでなくてはならないのだ。

まあ、そんなことはどうでもいい。Windows11への夢を絶たれ、猛烈に腹を立てていると、「昔のパソコンでも新OSを入れられまっせ」とネットで言っている人がいる。え、ほんまかいな。どこのどなたか存じませんが、ありがたやありがたや。私は、さっそく試してみたのである。

方法は、いくつかレジストリを追加するだけである。このあたりの情報は、親切な人たちがくわしく紹介しているので、興味のある方は検索して参照していただきたい。私は、面倒なことはやらない派だ。

Windows11をインストールしたのは、ThinkPadよりもさらに古い機種である。無理やり入れる以上、さすがに普段使っているパソコンで試すのは危険なのだ。犠牲にしたのはヒューレット・パッカードのPavilion G6という10年前の機種で、嘘みたいに安かったと記憶している。CPUは、AMD A4-3305Mで、メモリは4GBだ。500GBハードディスクをエッセンコアクレブというメーカーの250GBのSSD(KLEVV SSD 2.5inch NEO N400シリーズ)に換装している。

このSSD、私が買った時は3,072円だったのだが、安くて助かった。で、Amazonのレビューの一番上に「この製品はフォーマットできない」などと怒っている人がいて、まあ、実は私もフォーマットできなかったのだが、あなたね、できないからってあきらめちゃあいけません。「『フォーマットする』が押せない状態ということは、もしかするとフォーマットする必要がないのではないか?」と試しにパソコンに組み込んだら、何の問題もなく使えました。多少の試行錯誤すらできないのなら、SSDの換装なんてやらないことです。

インストールはかんたんに終了した。ただし、このパソコンはWindows7で使っていたもので、Windows10では使い物にならず、その後、LinuxOSを入れて遊んでいた。どうせ最新のWindowsOSがテキパキ動くはずもなく、まあ、すぐにLinux機に復帰だろうなと思っていた。

そしたら、あなた。意外と速い。

ハードディスクをSSDに換装していたのも要因だろうが、それにしては速い。起動は40秒くらいだし、ハードディスクに保存していたエロ画像やエロ動画もひょいひょい見られる。ただし、アマゾンプライムの映画は、カクカクして時々わっかがクルクル回った。解像度の高い動画は厳しいようだ。

ネットの閲覧は問題ないし、エディターだってもちろん快適に使える。あの重たい一太郎も、ThinkPadよりも起動が速かった。もしかすると、新OSは、Windows10よりも優秀なのではないか。まあ、CPUの相性もあるだろうし、条件が同じとは言えないので断言はできないが、10年前の機種でメモリーが4GBということを考えれば、悪くはないのである。

うーむ。なかなかやるではないか、ビル・ゲイツくん。