週刊誌の新聞広告を見て、思わず怒鳴りましたね。人の失敗を笑うんじゃないっ、と。
小室圭くんがニューヨーク州の司法試験に落ちた件である。最初に知ったのは、毎日新聞の夕刊の記事だった。翌日には、朝日新聞にも載っていた。おいおいおい、これがジャーナリズムか? まるで週刊誌じゃないか。恥を知りなさいっ。さらに、ネットでは完全に笑いものである。なぜ、「まだまだ君はやれる。次は大丈夫だ」とはげますことができないのか。
ニューヨークに行くだけでもたいしたものだと私は思う。私の若い頃は、密航するしか海外へ行く手段はなかったのだ。お代官様に見つかれば、即刻打ち首だった。
まあ、正直に言うと、私も聞いた瞬間にワハハハハと笑ってしまった。ただし、これは嘲笑ではなく意表を突かれたことによる笑いである。まさか試験に落ちるとはまったく予想していなかったのだ。あまりに驚いた際に笑ってしまうのはよくある現象である。
そして、笑いが収まる頃、アメリカに対する怒りがふつふつと沸いたのだ。
民度も知能も低いアメリカ人のくせに、日本が誇る海の王子様をバカにするか~っ。日本の全国民に不合格を知らしめる必要がどこにあったというのかっ。しかも、ロースクールを出ている受験者の場合は、ほぼ90%が合格などと、なぜそんな傷口に塩を塗りたくってさらにタバスコを振りかけるようなデータを流すのかっ。せめて「ロースクールを出ても、合格率は7%です」くらいは言うたらんかいっ。嘘でもええんじゃ。それが武士の情けやろが~っ。
もちろん私が受けても必ず落ちる。英語は、アイアムトムとアイハブアペンしか知らないのだ。自分が落ちるのに、小室くんを笑うことなどできるだろうか。いや、決して笑うことなどできないのだ。
で、週刊文春の記事をネットで読んでみると、これがひどい。
「小室圭さん“本当の実力” 不合格は“想定外”ではなかった」
いや、あなたね。ただでさえ不合格で落ち込んでいるだろうに、なぜ、こんな記事を書くのか。しかも、記事の内容がそれ以上にひどい。あんまりひどくて面白いので、ちょっと転載してみよう。
彼が勤めていた銀行や法律事務所への取材である。
「当時、小室さんは問題児扱いされていた。彼の担当案件では、上司がお客さまへお詫びしなければならないことも多く、上司は随分苦労したそうです」
「彼のフォーダム大留学が決まったとき、奧野事務所のメンバーの一人は『やっといなくなる』と清々した様子を見せていました。決して仕事ができるタイプではなく、むしろお荷物だった、と」
こらーっ、いつどこで誰がそんなことを言うたんじゃ~っ。小室圭くんが、そんな無能のわけがないやろが。無能やったら平民(親族に借金踏み倒し&詐欺疑惑あり)の息子が、皇室の娘と付き合えるわけがないやろが~っ。
さらにもっとひどい記事(見出し)もあった。週刊新潮である。
●どこまで続く「小室劇場」全国民を欺いた「不合格」で「眞子さん」の悲劇
●故国を捨て司法浪人の妻に……
●稀代の道化が演じた「世紀のどんでん返し」
あなたね、「稀代の道化」ですよ。「稀代の詐欺師」ならまだいい。「稀代のスケコマシ」でもまあいいだろう。しかし、稀代の道化って、これほどバカにした隠喩があるだろうか。ようするに「世紀の笑い者」と言っているのである。「さあ、みんなで笑ってやろう」と言っているのである。思わず笑ってしまうではないか。ワハハハハハ。
小室圭くん、打開策は一つだけだ。開き直って積極的にメディアに出るのだ。そして、「ここが変だよ、日本の皇室」などと思う存分語るのだ。小室劇場は、まだまだ続くのである。