以前、アメリカの犯罪ドラマ「クリミナルマインド」だったと思うのだが、こんなやりとりがあった。
「児童性欲者が就く可能性が高いのは?」
「学校の教員ね」
さすがは、全国民が脳天気で民度が低く、白人はもちろん黒人も差別意識が強くてアジア人に対してヘイトや暴力を振るうアメリカである。民度が低くても犯罪の知識には長けているのだ。ロリコンが教師をやっている可能性が高いことは、とっくに知れ渡っていたようだ。
日本のドラマでこんなセリフを出したら、「教師に対する偏見だ」とか発言する人もいるのではないか。確かに教師のわいせつ事件はよく報道されているが、それはあくまで「教師によるわいせつ事件」がニュースバリューが高くて記事になりやすいからだ。
職業差別的な発言をすると、無職のオッサンが痴漢をやったって、「まあ、無職だからね。しょうがないね」となるのだが、教師が痴漢をやったとなると「教育者のくせに、なにをやっとるのか」となる。偉い人ほどニュースバリューは高くなり、高級官僚が出会い系のバーに行っていただけで話題になったりする。
従って、教員がわいせつ事件で逮捕される比率は、実際にはそれほど高いわけではないはずである。
と思っていたら、あなた。いやあ、びっくりした。びっくらぽんと言っても過言ではない。
実は、本当に比率が高かったのだ。日本にこんなデータがあるとは思わなかった。京都教育大学による統計で少し古いデータなのだが転載してみよう。
▼1 教員による「わいせつ行為」の発生率は、2000~2009 年度について見た場合、日本全体での当該行為の発生率と比べて 1%水準で有意差が認められ、それは 1.2 倍から 1.8 倍に及ぶ。また、こ の 10 年間の平均は 1.5 倍である。
▼2 2008、2009 年度の場合、中学校教員による「わいせつ行為」の発生率は、小学校教員のそれのお よそ 1.9 倍である。
ちょっと文章がわかりづらいのだが、教員のわいせつ行為の発生率が、10年間の平均で1.5倍多いというのは、これはなかなかの数値ではないか。しかも、小学校よりも中学の教員によるわいせつ行為の発生率は、約2倍も高いのだ。
え? よくわからんなあ。一般人のわいせつ行為が100人だとしたら、小学校の教員の人数は150人。中学教員は、さらにその1.9倍で285人ということなのか? え~っ、中学教員、めちゃくちゃ助平ではないですか。許せんっ!
もちろんこういう抑制のきかない性犯罪者が、みんながみんな「よっしゃ、わし、性欲を満たすために小学校か中学校の教員になったろ。子供やったら手を出してもばれにくいやろ」と考えるわけではないだろう。しかし、このデータを見れば、そこそこの数の連中が意識して教員を選んでいるのではないかと思えてくる。そういえば、私の高校時代のクラスメートにもそんなやつがいたなあ。今は、女子校の英語教師をやっている。許せんっ!
このデータがどこまで正確であるのかはわからないが、今、大きな問題になっている以上、もっと大規模な調査を行い、その結果を広く知らしめる必要があるのではないか。
で、わいせつ教員復職の厳格化である。
▼子供へのわいせつ行為で教員免許を失効した元教員が免許を再取得しようとする場合、更生したことを証明する書類の提出を求める。失効者の40年分の処分情報をデータベース化するなど、教員としての現場復帰が極めて難しくなる見通しだ。
いやいやいや、ロリコンは不治の病でしょうが。それを、更生したことを証明する書類ってなんなのよ。具体的には、更生プログラムの受講歴や医師の診断書、復職を求める保護者らからの嘆願書、被害者への謝罪、損害賠償などの書類などがあげられているのだが、そんな書類が何の役に立つというのか。更生プログラム? 医師の診断書? 冗談はよしたまえ。ロリコンは、永遠に不滅なのだ。
まあ、ロリコンであるだけならそこまで責める必要はないのだが、今問題としているのは、実際に子供に手を出した教員の話でしょうが。そんなもん、一律「はい、教員免許の再取得は、もう一生無理ね。絶対無理」でいいではないか。なんか、一部のずるくて演技力のあるやつはすり抜けてきそうな気がするなあ。
これでは、おちおち娘を学校に通わせることもできないのだ。まあ、娘はいないのだが。