だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

ほめるか、けなすか? 宇宙から帰還した前澤友作さん。

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私は、宇宙になんぞ興味がない。宇宙では、あなたの悲鳴だって聞こえないのだ。

私は、むしろ地底派だ。地底にこそロマンがある。徳川の埋蔵金だって地底にあるし、怪獣も地底からやってくることが多い。地底人だってあなたのそばにきっといるのだ。たしか石坂浩二がそう言っていた。

さて、前澤友作さんというお金持ちが宇宙に行って無事に帰ってきたのだそうだが、この行為に対しては賛否両論なのだそうだ。

玉川徹という人が、テレビの番組で「水を差して申し訳ないんですけど。私、閉所恐怖症なんでまったく興味ないです。自分が興味ないってこともあって申し訳ないんだけど、『金持ちの道楽』見せられてもなっていう感じですけどね。正直言うと」と語ったらしい。

この人、コミュ障なのだろうか。

まわりで盛り上がっているときに「いや、わし、それについては興味ないねん」とわざわざ発言するのは、これは普通の人の反応ではない。大阪だったら、即刻、死刑ですよ。「興味ないんやったら黙っとかんかい」と怒鳴られて、次の瞬間には首を切断されています。

ましてや、この玉川という人は、テレビ局の人らしいじゃないですか。自分がでている番組で取り上げられたテーマに対して「興味ない」は、これは職業倫理的にもアウトです。やっぱり死刑ですな。

で、やっぱり、この発言を非難する人も現れた。「金持ちの道楽が悪いのか?」「なぜ素直に賞賛できない」「ただの妬みだ」。ただ、私は、この人たちにも違和感を感じるのである。彼らの本音はこんなところなのではないか。

「わしもお笑い芸人やから多少は金を稼いでるからな。ここは、擁護しといた方がええやろ。まあ、わしよりもはるかに金持ちみたいやけど、かというて玉川みたいに非難したら嫉妬してると思われるしな。それは、好感度下がる。うん、やっぱり褒めとこ」

本来なら賞賛されるだけの行為だと思うのだが、前澤さんの場合は金持ちに対する嫉妬がより強いように感じる。なぜ、こうなるのかというと、それはおそらく前澤友作さんの容姿に原因があるのではないか。

そんなことを言うとルッキズムがどうのと言われそうなので、あらかじめ逃げを打っておくが、もちろん私は前澤友作さんの容姿をとやかく言えるほどの容姿ではない。もっと不細工である。頭だってはげている。たぶん勝てるのは身長くらいだ。血圧もたまに200を超えるから、高血圧対決でも勝てるはずである。

非難する人の本音は、こんなものではなかったか。

「なに、こんなちんちくりんなやつが大富豪やて。それで金の力で宇宙旅行に行きよったやて。わしなんか近場の有馬温泉にも行かれへんねんぞ。くそたれが。ムキーッ」

逆に前澤友作さんが仲村トオルみたいな容姿だったら、あまり非難の声は上がらなかったのではないかと私は考えるのだ。

「天は二物も三物も与えるんやねえ。さすがは、『日本沈没』で首相役をやるだけのことはあるわ。イケメンで声もええし、おまけに宇宙へ行けるほど金も持ってる。ここまでくると、嫉妬する気にもならへんわ」

言い換えれば、前澤友作さんは、ちょっとなめられてしまうような容姿でありながら、あれだけの実業をものにして、金を稼いで、ついには宇宙にまで行ってしまったのである。容姿に人一倍こだわってしまう私としては、そこが今回の一番のポイントなのだ。

正直に言うと、私は最初「えっ、この人が大富豪!? この人ってモンチッチとかいうお笑い芸人じゃないの?」と思った。もちろん会ったことはないので、もしかするといつもただならぬオーラを発し、周りを緊張させるような人なのかもしれない。だが、ぱっと見は、モンチッチなのである。

すごいなあ、と素直に思った次第だ。

ちなみに、前澤友作さんの話題になったときに、どう対応すればいいかが問題だ。前澤友作さんをけなせば「嫉妬してるんやね」と思われ、褒めれば「嫉妬してると思われたくないから褒めてるんやね」と思われる。

なかなかに難しい問題なのだ。