だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

そういえばむかし「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」という本があったなあ。

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遙洋子という人がいて、タレントとか作家とかいろいろやっている人だった。今で言う蓮舫議員の劣化版みたいな人で、化粧がちょっと濃くて、口調や声がけたたましい感じがして、私はあまり好きじゃなかった。ただ、一冊だけ興味を惹かれた本があって、それが「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」という本である。

で、ある日、お笑い芸人の番組に上野さんが出ると知り、「ほお、どれだけケンカが強いか見てやろう」とチャンネルを合わせたんだが、いやあ、時間の無駄でしたね。実に切れ味がにぶい。面白くもない。ただのおばさんでした。

これは、おそらく出る番組を間違えたのでしょう。元横綱白鵬がマラソンに挑戦するようなものです。勝てるわけがない。「ケンカが強い」などとおだてられ、つい調子に乗ってしまったんでしょうな。ケンカをするのなら、自分の土俵に相手を引きずり込まなければならない。相手の土俵で勝てる人など滅多にいないのです。

さて、久しぶりにネットで上野千鶴子さんの名前を見たのだが、どうやら「きれいな人に『美人』と言ってはいけないと言ってるんだそうだ。ちょっと訳がわからない。記事を読んでみると、こうあった。

「ひとり暮らしでなければ、男は会社を退職した後も家庭とは関わり続けることになる。夫が常日頃から、よその女性を見るたびに『お、キレイなネーチャンだなぁ』とか発言したら、そのつど妻の心は削られますよ。妻は長い間、それを受忍してきたのでしょうけど、歳をとると受忍の限度がどんどん下がっていく。夫のほうが先に要介護になるケースが多いから、そうなると妻の逆襲が始まり、こっそりオムツ交換の頻度を減らされるかもしれません(笑)。家でも本音ダダ漏れはやめたほうが賢明です」

ああ、そういう卑近な例で言っているのか。

これは、早い話が女性の嫉妬であり、女性の嫉妬を買いたくなければ「美人なんていう言葉を使うな」と言っているに過ぎない。私は、きっとフェミニズムの大家としての高邁なる発言だと思って身構えていたのに、なんじゃい、あほらし。

これだと逆に女性をなめた発言と言うことになるのではないか。夫がきれいなネーチャンと言っただけで心が削られるなど、ずいぶんと女性を蔑視しているように思える。その程度のメンタリティだと言っているのだ。

そういえばこの人、結婚しているフェミニストに対して「自分の性的自由を放棄する契約関係に自ら入り、契約を破ったら相手を非難する権利を持つなんて、想像もできない。まったく理解できない人間関係ね」などと言ったらしく、どうも同族への嫌悪や憎悪を原動力とするフェミニストなのではないか。まあ、私が老人でありながら老人を忌み嫌うのと同じなのだろう。

卑近な例でいうと、私の場合は妻の前では、「きれいなネーチャンだなあ」なんて言ったことはないし、たとえ巨乳のきれいなネーチャンであってもチラッとも見ないのである。いや、巨乳のミニスカートからパンツ丸見えのきれいなネーチャンで、しかもパンツに穴が空いていたとしても同様だ。「お、巨乳の上にパンツどころか尻も見えてて、しかも美人やんけ。こんなチャンス滅多にないで」と心の中では思っても、決して妻の前ではそぶりも見せないのである。妻帯者として当たり前の礼儀ではないか。

で、記者がこんな質問をしたらしい。

「だったら、女性が男性に『イケメン』などと言うことも問題視されるべきではないですか」

なかなか理屈に合った質問だと思うのだが、そこは、ケンカに強い上野千鶴子さんである。たちどころに論破したのだ。

「よくある反論ですが(苦笑)、女の場合は一元尺度でランクオーダーされるのに対して、男は多元尺度なんです。たとえばイケメンじゃなくたって、学歴とか地位とか、そういった尺度が男にはある。男の尺度の中で一番強力なのは金力(稼得力)であり、イケメンかどうかなんてことは、男にとってはマイナー尺度です。つまり男女のランクオーダーは非対称ですから、『女だって同じことをやっているだろ』とはなりません」

マイナー尺度だから「イケメン」と言ってもいいというのなら、男にとってメジャー尺度の「稼ぎがいい」という言葉は使ってはいけないと言うことである。なぜ、メジャー尺度については言及しないのか。男の心は削られないとでも言うのだろうか。いーや、たしかに私はテレビで「富豪」とか「年収1億円」とか「億万長者が宇宙へ」とか聞くたびに心が削られているのであります。

こうなってくると単なる言葉遊びに過ぎないと思うのだが、まあ、こう言えば、また別の理屈をこねるんだろうなあ。

まあ、私のスナオな感想を言うと、「上野さんは美人と言われたことがないから、美人に嫉妬してはるんやね」ということになる。クレオパトラ似の妻にそれを言うと、「そんなこと言っちゃダメよ」とたしなめられた。

ちなみに上野千鶴子さんは、かつて著作の中で「おまんこ、と叫んでも誰も何の反応を示さなくなるまで、わたしはおまんこと言いつづけるだろう」と書いたらしい。今も言いつづけているのだろう。ぜひ、BiSHのチンポとコラボしていただきたい。