だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

思わず「白人同士で勝手に戦え」と思ってしまったゼレンスキー大統領の「真珠湾攻撃」発言。結局、戦争とは。

f:id:b9q:20220317140334j:plain

いやあ、言葉というものは恐ろしい。これまで「ウクライナ頑張れ」だったのが、私の中では一気に対岸の火事に格下げされた。感情的ではあるが仕方がないね。人間だもの。

ウクライナのゼレンスキー大統領がアメリカとのオンライン会議で「1941年の真珠湾攻撃を思い出してほしい。米同時多発テロを思い出してほしい。空からの攻撃で街が戦場になった。私たちはロシアによる空からの攻撃で毎日、毎晩、この3週間、同じことを経験している」と訴えたという記事を読んだせいだ。

くらあっ! 日本をテロリストと同列で語りやがったな。真珠湾攻撃は、立派な戦略じゃい。別に真珠湾の小学校や病院を爆撃したわけちゃうやろが。そもそも戦争は国と国とのケンカやぞ。ケンカでは、ゴングなんか鳴らへんのじゃ。不意打ちが怖いんやったら始めっから戦争なんかすんなや、ボケッ。

まあ、実際には役人の不手際で宣戦布告が遅れたらしいのだが、遅れたからと言って「卑怯だ不意打ちだ」と責めるのは、これはお門違いである。だって、戦争なんだから。戦争は、スポーツでもゲームでもないのである。ただの殺し合いなのだ。

そもそも戦争という大量に人を殺すイベントに、なぜ「毒ガスは駄目だ」「非戦闘員は殺すな」「捕虜は虐待するな」などとルールを決めるのか、私には不思議で仕方がない。

人殺しは人道とは対極の行為であり、ルールなど不要だ。ルールを作る方がおかしいのである。それをビビって「いや、そこまでやらんでもええんとちゃうの」などと腰が引けたことを言い出すから、いつまでも戦争はなくならないのである。そんなことだから、戦争を美化したり、戦争で儲けたりする連中につけ込まれる。

しかし、ゼレンスキー大統領。アメリカに対する演説だから「真珠湾攻撃」と「911テロ」を出したのだろうが、日本が相手なら「ヒロシマ」と「東京大空襲」を出すのだろうか。

そもそも現在日本は、アメリカの同盟国である。随分過去とはいえその日本が行った真珠湾攻撃を出す時点で、ゼレンスキー大統領って意外と無知なんじゃないかと思えてくる。当然、日本が太平洋戦争に進まざるを得ない状況に追い込まれたことなど知らないだろうし、ヒロシマは知っていても東京大空襲のことは知らないのではないか。

なんかね、ガッカリですよ。そうなってくると、これまでの彼の言動がなにか英雄願望のオッサンみたいに見えてきて、橋下徹が言った「ウクライナ人は逃げろ」という言葉にも一理はあるなと思えてくるのである。まあ、彼はロシア側の立場らしいのだが、確かに子供にも大勢の犠牲者が出ているのだ。仮にウクライナという国は守れても、死んだ者は生き返らない。

「国を守るのだ。犠牲は決して忘れない」などと男たちが大義やら正義やらを語りだしたら要注意なのだ。来るならこいこい赤とんぼ。狂気への道をまっしぐらなのである。

もちろんそうなってもロシアに屈するよりはマシという考えはあるだろうし、ウクライナとロシアの歴史からくる感情的なものも大きいだろう。そのあたりは、日本人の私にはちょっと理解しづらいのだ。何よりも命が大事、というマスメディア的常識に侵食されてしまったのだろうか。

「狂人プーチンvsスーパーヒーローゼレンスキー」といった感じで、前日の記事に引き続き、これも映画化決定である。まあ、悪役の座はプーチンに違いないのだが。

プーチン役は、もちろんダニエル・クレイグで、ゼレンスキーはジェレミー・レナーだ。戦争が早く過去のものとなり、そんなB級映画を見ながら「いやあ、ひどい時代だったねえ」と言えるようになればいいのだが。