だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

聖隷クリストファー問題。高校野球が教育の一環ならば、まず高野連は嘘をつくのをやめなければならない。

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以前、聖隷クリストファーという変わった名前の高校が、本来なら選抜大会に選ばれるはずの成績をおさめたにも関わらず、選抜から外れた理由という記事をニュースサイトで見た。

そこには「フェアプレイの精神に欠ける」というのがあげられていて、例えば三本間でランナーが挟まれた際に、野手の動きを確認しつつ接触を誘発し、相手側の走塁妨害を狙うといったような試合運びが紹介されていた。実際にそのための練習も行い、対戦したチームからの「あの学校はそういう戦法をとる」という声も載っていた。

私としては、それがアンフェアなのかどうかは微妙である。キャッチャーに体当たりするなどの危険なプレーとは違うし、どちらかというとクレバーな走塁だとも思える。

「動いたらアカンすよ!」という名言を生んだ阪神タイガースのサイン盗みは卑怯であるが、あれとは明らかに違うのだ。などと書くと矢野監督から「サイン盗みなんかしてへんわ。アホ、ボケ!」と怒られるのですぐに取り消すのである。ああ、怖い怖い。だから関西人はイヤなんだ。

高野連の失策は、外した理由をきちんと説明できなかった点にある。選んだ高校の方が「個々の力量に勝る」「甲子園で勝てる可能性が高い」などと筋の通らない説明に終始し、結局、多くの人たちの非難を浴びることとなった。

私自身はたまたま見たニュースサイトの記事により「あれが事実なら、高校生らしさにこだわるような連中なら、そういう判断もあり得るか」と納得したのだが、高野連が「フェアプレイではない」と言及していない以上、外れた理由はあくまで「個々の力量」と「勝てる可能性」である。

高野連に変わって代弁すると、「フェアプレイでない」という本当の理由を言えば聖隷クリストファーに対する非難につながり、それを恐れたと言うことではないか。悪者になるのを嫌がったのかもしれない。

だが、高野連は裁定を下す立場の組織である。選考から外した納得できる理由を説明する義務がある。

それをしないままにその場しのぎの理由を言えば、後々困ったことになるのは明白ではないか。「フェアプレイでないと判断されたら、例え地区大会の決勝に進んだとしても選考から外されるのではないか」という事実かどうかわからない基準が一人歩きするかもしれないのだ。当事者にとっては大きな違いである。この責任は大きいなあ。

今回、京都国際がコロナの感染で出場を辞退したことにより、近畿地区補欠1位の近江が繰り上げになった。するとSNSでは「聖隷クリストファーを出せ」「聖隷クリストファー高校が入ってくれば高野連への批判は収まったのに」「名誉挽回のチャンスを手放した」などの投稿があふれたのだという。

高野連は、「詳細な内容は公開になじまないと考える。当該校(聖隷クリストファー)にもこれ以上の説明を差し控えたい。(出場32校と補欠校は)最終のもの」と回答したらしいが、やっぱり逃げを感じる言葉ですなあ。正々堂々、真正面から答えるような組織であってほしいものだ。

所詮大人の組織であり、そのイヤらしさは少年野球の偉そうにしている一部の監督連中と同等、いや~な連中である。これからも非難され続けるがいいのだ。身から出た錆、平家を滅ぼす平家、蓮舫議員のブーメラン、英語で言えばYou reap what you sow(悪い結果を直視しろ)である。

高野連は男を下げたねえ。