だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

「ヤジは表現の自由だと認めてくれた」だと!? い~や、札幌地裁が認めても、私は認めない。

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私は、でかい声のおっさんが苦手である。私自身が小さい声の持ち主だからだ。いや、苦手だなどと言葉を濁すのはやめておこう。はっきり言って嫌いである。でかい声の男は、大嫌いである。親のカタキと言っても過言ではないほどだ。

たまに大相撲中継を見ていて感じるのだが、好きな力士に対して大声で名前を呼ぶ観客も嫌いだ。特に、声をそろえて「朝青龍朝青龍!」などと連呼するのは、ものすごく嫌いだ。あれは、相撲にはまったく似合わない不細工な応援である。日本人の感性にはマッチしない。そもそも相手側の力士がかわいそうではないか。恥を知れ、と思うのである。

現在、コロナ禍で大声による声援は控えられているようだが、ず~っと控えたままにしていただきたいものだ。

さて、札幌市内で2019年7月、参院選の街頭演説をしていた安倍晋三元首相に「安倍やめろ」「増税反対」などとヤジを飛ばした二人が警察にその場から排除された件で、北海道警に約90万円の賠償命令がくだされた。その判決に対し、二人はこう語ったらしい。

「ヤジは表現の自由だと認めてくれた」

判決文を読んでいないので実際にヤジを表現の自由と認めたのかどうかわからないのだが、例え札幌地検がそう認めたとしても、私は認めないのだ。人を中傷する言葉を大声で叫んで周りの人々に不快感を与える行為が表現の自由であるなら、右翼の連中が中国や朝鮮寄りの政治家・テレビ局に対してがなり立てるのも表現の自由となる。

ヤジは、どんなものだってヤジなのだ。立場や内容にかかわらず、恥ずかしい行為なのだ。きちんと親にしつけられた人なら、決してやらないのだ。

私はその場にいなかったのでわからないのだが、聞いていた人の中には、彼らのヤジが不快だった人もいるはずである。安部元総理の演説を聴いている人たちなのだから、どちらかというと保守系の人が多かったのではないか。不快に思った人の方が多かったように思える。

安部元総理が嫌いなら嫌いでいい。だが、わざわざ演説しているところまで行って邪魔をする必要はないではないか。これは、嫌がらせ以外のなにものでもない。人間として恥ずべき行為である。

安倍総理自民党が嫌いなら、野党の候補者のところに行って、「頑張れ。安部なんかに負けるな」と応援すればいいのである。なぜ、合理的に考えることができないのか。まるでカルト集団である。そもそもいくら「安部やめろ」と言ったって、辞めるわけがないのだ。むしろ、ヤジを飛ばすことで自分たちの評価を下げ、逆に無党派の嫌悪感を増大してしまっているのではないか。ああ、思いだした。これがまさにSHIELDs効果なのだった。

そんなことだから、辻元清美さんが負けてしまうのだ。そんなことだから、いつまでたっても立憲民主党の支持率は上がらないのだ。「ヤジは表現の自由だと認めてくれた」などと言っているようでは、民意を素直に捉えることは不可能であり、永遠に政権交代は無理なのである。めでたしめでたし。