だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

米韓が地対地ミサイルを8発発射? ケンカのやり方を知らないのか。8発では全然足りないぞ。

将軍様がお怒りである。

ロシアのウクライナ侵攻が注目され、北朝鮮の存在感が薄れているものだから、将軍様はすねているのだ。6月5日に弾道ミサイルを8発も発射した。食料もワクチンも不足しているのに大盤振る舞いである。

まあ、それはいい。

ミサイルがなければ、馬鹿にされるだけの国なのだ。好きなだけ撃たせてやればいい。だが、それに対する韓国とアメリカの態度がひどすぎる。北朝鮮に対抗して、両国で合わせて8発のミサイルを発射したんだそうだ。

アホかと言いたい。ケンカのやり方がまったくわかっていないのである。いいですか、皆さん。私が正しいケンカのやり方を教えてあげよう。

例えば、私のようなジジイでもたまには新幹線に乗る。

「社長がリモートでの取材はイヤだと言ってるんです。東京までご足労いただけませんか」

正直、私は取材が嫌いである。そもそもコミュ障だから人に会うこと自体が嫌いなのだ。さらには、たまに血圧が200を超えるような高血圧人種だから、コロナに感染するのも怖い。だが、お金のためである。

「うーん。じゃあ、取材費のみで一日10万円でどうでしょう。記事をまとめるのに、さらに30万円。あとは実費ですが、新幹線はもちろんグリーン車で。ホテルは、帝国ホテルでお願いします」

まあ、その金額は嘘なんだが、問題は新幹線だ。たまに隣のサラリーマンが靴を脱いで、ナイロン製なのかビニール製なのか知らないが、やたら薄くてスケスケの靴下を見せつけてくるのである。私は、あれが大嫌いなのだ。

透けてていいのは、女の子のパンツに限ると、父親から教わらなかったのか。情けない。家庭教育の劣化が日本を滅ぼす。

「ここは、お前の家のリビングじゃないぞ!」と言いたいのだが、最近は、一見普通に見えて、実は異常者というケースも多い。変に文句を言うと、刺されてしまうのである。

そういう時は、逆転の発想だ。

「ああ、あなた靴を脱ぎましたね。いいですよ。私は、もっとくつろぎますから」とおもむろに靴を脱ぎ靴下を脱ぎ、さらにはズボンまで脱ぐのである。相手よりも非常識なことをやれば、相手の非常識に腹を立てないですむのだ。

相手がいびきをかき出したら、こっちはでかい声で寝言を言う。「ああ、ネコのキンタマが丸見えだ」などの意味不明の寝言がいい。「お味噌ならハナマルキ」などの寝言は、ステマと思われるので要注意だ。「はなまる屋カップあさりは、カップだけどうまい」という寝言は、完全にステマである。

相手が鼻くそをほじれば、こちらは鼻血を出す。相手がゲップをすれば、こちらは嘔吐する。相手がおならをすればウンコを漏らせばいいのである。相手の上を行くのが、非常識な人間への効果的かつ正しい対処法なのだ。

従って、北朝鮮が8発のミサイルを撃ったのなら、こちらは100発のミサイルを撃つべきなのである。圧倒的な差を見せつけることこそ、ケンカに勝つための常道なのだ。

8発撃ってきたから、8発撃ち返した?

アホか。倍返しが基本やろがい。せめて16発にせんかい。そうして初めて「へへ~ん、わしらの方がたくさん撃ったったで。悔しいか、悔しいやろ、このならずもの国家が」というメッセージになるのだ。

そもそも今後はどうするんだ? 北朝鮮が撃ったら、こちらもまた撃ち返すのか。撃ち返せば北朝鮮が怖がってミサイルの発射を控えるとでも言うのか。いやいやいや、そんなことはあり得ないのである。となれば、ミサイルを撃ち返すのは金の無駄である。

ミサイルを一発撃つのにいくらかかるのか。Googleしてみると短距離ミサイルでさえ3億円くらいかかるらしい。ああ、もったいない。

外交を通じての「遺憾砲」で十分なのではないか、と思うのである。