だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

綾野剛さんと吉川赳衆議院議員が大変です!

綾野剛氏という俳優が17歳の女の子に酒を飲ませて淫行までに至ったという話をYouTubeで知った。私はタレントには詳しくないのでさほど興味はないのだが、その展開には興味がある。

例えば、名前は忘れたが何人もそういう不埒なタレントはいたと思うのだが、表舞台から姿を消した人が多かったのではないか。だが、綾野剛氏のケースでは、相手の女性が実名顔出しで告発して、さらには「18歳だったことにしてくれ」などの口止めのLINEも残っているらしいのに今のところなんの会見もしていない。まあ、もしかするとはめられた可能性もゼロではないだろう。一般人からすると百鬼夜行の世界である。

だが、私のような情弱ジジイまで知る状況になっているのだ。違うのなら違うと言った方がいいし、事実なら謝るべきだ。わしのいきり立った下半身をどうしてくれるんじゃと言いたい。

綾野剛氏の所属事務所は「名誉を毀損する投稿に対して法的手続等の対応を行う」と発表している。彼が主演する「オールドルーキー」(TBS系)というドラマ(6月26日スタート)があるのだが、今のところ降板や延期のニュースもないようだ。

私が興味があるのは、なぜ、事務所やタレントによってメディアの報道に差があるのかという点である。

例えば、石田純一氏がコロナ禍の中飲みに行ったり旅行に行ったりしたことはものすごく叩かれた。しかし、志村けん氏がガールズバーに行っていたことは、どのメディアも報道しなかったのではないか。もちろん亡くなった後で叩く必要はないと思うのだが、せめて「やめた方がいい」と注意喚起的に報道すべきだったのではないか。もしかすると報道したメディアがあったのかもしれないが、石田純一氏と比べると雲泥の差だったと思う。もし、死んだのが石田純一氏だったら「そら見たことか」と嘲笑し、きっとあることないこと週刊誌に書かれただろう。叩かれやすい人らしく、ちょっと気の毒である。

さて、私が綾野剛氏のことを知ったのは「NHKをぶっころす」で有名な立花孝志氏のYouTubeだったのだが、この人は政治家だしYouTuberとしても多くの視聴者を持っているし、「公共の電波を使って、未成年者に酒を飲ませ、淫行にまで至るような俳優をドラマとして流していいのか」という主張は至極まっとうに思える。

だが、いまだに綾野剛氏の会見はないのだ。そしてメディアにも大きな動きは見られない。

立花孝志氏の情報によると綾野剛氏の所属する事務所は政権とも大きなつながりがあり、だから守られているという見解もあるようだ。私としては、いくら強いつながりでもさすがに政権が隠蔽を画策することはないと思う。せいぜいあっても周辺の忖度くらいではないか。タレントと心中するような馬鹿は政権にはいないだろう。まあ、わからんけど。

そう言えば、ちょうど今、吉川赳衆議院議員(40歳)が18歳の女子大生と酒を飲み、ホテルの部屋で1時間半ほどを過ごしたらしく「議員辞職しろ」と迫られている。これも証拠写真があって、一緒にエレベーターを待っていたりホテルの通路を歩く姿など55枚もの写真が撮られている。しかも「お酒は飲める?」などと女の子に聞いていることすら知られているわけで、すぐそばに記者がいたのである。警戒心ゼロ。こんな危機管理能力では政治家は無理である。さっさとやめた方がいい。そもそも顔が暑苦しい。ああ失礼。ルッキズムはいけないんだった。

もし、綾野剛氏がこのまま何の会見も開かずに真相が闇の中に埋もれてしまうのなら、日本国民として、これはなかなか厳しい状況である。立花孝志氏ほどの知名度がある人が声を上げても、タレント一人、芸能プロダクションひとつ動かせないというのは、あおり運転殺人や放火とは違ったレベルの腹立ちがある。非常に強い焦燥感を感じるのである。

そろそろ私の出番かな、などとつぶやきながら私はクローゼットに置かれた革命セット一式を見やった。