だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

維新5連敗、私は予測していたけどね。

大阪の隣の尼崎市長選挙で維新が負けたんだそうだ。まあ、私は負けると思っていた。

選挙前に朝日新聞にインタビュー記事が載っていて、それは維新の候補と反維新の対立候補の記事だった。二人の記事が並んで載っていて、他の候補者は載っていなかったから、この二人の決戦だと考えていたのだろう。

その記事を読んだ瞬間、私は「この維新の候補は、負ける」と確信したのである。

維新の候補者、まず、父親と祖父が地元の産婦人科医である。そして、本人も医学部を目指したが挫折し、起業して保育園の院長になったんだそうだ。これがIT企業でも始めたのならいいのだが、父親が産婦人科医院をやっていて起業したのが保育園となると、どうしても「なんだ、父親に援助してもらったんじゃないのか?」と考えてしまうのである。庶民からすれば、そんなボンボンに投票したくはないのだ。もちろん嫉妬100%であることは認めよう。私は、ケツの穴が極めて狭い男なのだ。

調べてみるとこの人、近大を卒業後、関学の大学院、甲南の大学院の修士課程を出ていて、ますますボンボンの印象に拍車がかかった。嫉妬120%で波動砲だって撃てるのだ。

不思議なのは、なぜ、こんなことを語ったのかという点である。私が立候補するなら、代々地元の産婦人科医院の息子であるという履歴は、自分からは絶対に語らない。

ましてや相手は朝日新聞である。橋下徹氏と維新が大嫌いなリベラル派のアタオカ新聞である。偏向報道されるに決まっているではないか。この記事も、私が読む限り「なんじゃい、このボンボンは」という印象しか持てず、掲載されたのは逆効果だったように思う。

もちろん、実際の敗因は、この人の経歴でも朝日新聞の記事のせいでもないだろう。兵庫県内の市長選ではこれまで宝塚で2回、伊丹、西宮で各1回公認候補を立て、全敗しているのだ。今のところ維新の力は、大阪のみでしか発揮できないと考えた方が正しいように思える。

また、維新は、中条きよし氏(76)の出馬に対して「年齢の線引きはない。単に維新の風に乗っかろうとするのでなければ、どなたでも申請書と面接の入り口は一緒」と言っている。だが、もう少し、基準を厳しくした方がいいのではないか。今回の候補者は、維新らしさが足りなかったように思う。

尼崎出身で知名度が高くて人気があると言えば、例えば、ダウンタウンの浜田とか……。いや、政治家への転身はあり得ないか。うん、ないな。あったら面白いんだがなあ。