だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

一太郎2023のパンフレットを読んで、バージョンアップ版の価格に憤慨する。フンガー

一太郎2023のパンフレットが届いた。

正直、もう興味はないのだ。私が求めるのは、書くことに徹した道具だし、一太郎は書いたものを加工するための道具である。目的が違うのだ。筆頭株主キーエンスとなり、すでにかつてのジャストシステムではなくなっているようだし、いくら不満を言っても詮無いことである。

ただ、パンフレットを読んでの感想は書くのである。せっかく送ってきてくれているのだから、感想くらいは語るべきだろう。

さて、今回の一番の売りは、文書校正らしい。70年ぶり改訂の新しい公用文ルールに対応!」となっている。詳しく見てみると横書きの際にカンマ(,)を使っていると、「おいおいそこはテン(、)やろがい」と指摘してくれるのだそうだ。

あとは「高い確率」などの表現に対して、「おいおいそれはあやふややろがい。具体的な数字を出されへんのかい」と注意してくれる。随分と面倒くさいのである。なぜ、一太郎風情にああだこうだと指摘されなければならないのか。ああ、だんだん腹が立ってきたぞ。

他には「相違点比較表作成機能」だとか「新変換エンジン搭載のATOKだとかがあげられているのだが、私からすればまったく興味が引かれない。そんなことより「見た目はどうなんじゃい」と問いたいのだ。

だが、どうやら見た目に変化はないようだ。

いやいやいや。車のセールスマンが「外観は前と一緒です。しかし、シートが座りやすくなったし、微調整も楽々ですよ」と言ったら、誰でも「アホか」と思うだろう。車も人間も見た目が9割であり、それはアプリも同様なのだ。

また、完成された製品なら問題はないのだが、一太郎のデザインは古くさいのである。手直しする余地は大いにあるのだ。一昔前のWindowsのようにおばさんが厚化粧をしたような印象である。もちろんそういうのが好きな人もいるだろう。実は、私だって好きである。だが、女性の好みとアプリのデザインの好みは違うのだ。シンプルでフラットなデザインが好きなのである。

まあ、いい。私自身、自慢できるような容姿ではないからな。もし私がイケメンだったら、徹底的に罵倒してやるんだが。

で、プラチナ限定版の目玉は「イワタ書体」と「三省堂国語辞典8版」、それとOfficeのパチモンソフト「JUST Office5」である。ここ数年で一番魅力がないのではないか。イワタ書体やOfficeのパチモンなど誰が欲しがるのか? 誰も欲しがらないのである。既存のユーザーは、辞典だって山ほどもっているのだ。

見た目が同じで機能的にも大きな進化はないくせに、値段はバージョンアップ版で13,530円(DVD)。プラチナ版だと35,530円である。一太郎2021は、バージョンアップのダウンロード版が6,000円くらいだったから、倍くらいの値上げになるのではないか。

そして、なぜか「ATOK Passportユーザー(サブスク)」はバージョンアップ版が4,950円になっていて、要するにず~っと金が取れる客は安く設定していると言うことだろう。足下を見やがって。誰がATOKPassportユーザーになんかなるものか!

私は怒りのあまり一太郎のパンフレットを書斎の床にビリビリに破り捨て、その上からたまりにたまった小便を引っかけてやったのである。まあ、それは嘘だけど。

しかし、一世を風靡したあの一太郎にこんな未来が待っていたとはなあ。晩節を汚すというか、とっくに寿命が尽きているのに、身体中に管を付けられて生きながらえている生ける屍のようではないか。ジャストシステムは、スマイルゼミで随分と稼いでいるようだし、そろそろ引導を渡してやるべきではないか。

私がジャストシステムの社長なら、「一太郎は完成形に達しました。同時に一太郎の役割は終わりました。老兵は死なず、ただ消えゆくのみ。これまでのご愛顧、誠にありがとうございました」と発表するんだがなあ。私に社長、やらしてくれんかなあ。